ギャラリーとアーティスト─協働と共存

アートの形やアートシーンが変化していくように、ギャラリストとアーティストの関係性も日々変化しています。本トークでは、外からはあまり知ることのできない彼らの協働、共存関係について取り上げます。それぞれのギャラリーによる関係性の違いや変遷について相対的に見つめることで、アーティストやギャラリストのことを少しでも広く知ってもらうとともに、アーティストのあるいはアートの未来のために、どのような関係性を築くことが求められていくのかについて考えます。

登壇者
平子雄一(アーティスト)
小山登美夫(小山登美夫ギャラリー代表)
額賀古太郎(KOTARO NUKAGA 代表)
油野愛子(アーティスト)


登壇者プロフィール

平子雄一
1982年岡山県生まれ、東京都在住。2006年イギリスのウィンブルドン・カレッジ・オブ・アート卒業。植物や自然と人間の共存について、また、その関係性の中に浮上する曖昧さや疑問をテーマに制作を行う。観葉植物や街路樹、公園に植えられた植物など、人によってコントロールされた植物を「自然」と定義することへの違和感をきっかけに、現代社会における自然と人間との境界線を、作品制作を通して探求している。ペインティングを中心に、ドローイングや彫刻、インスタレーション、サウンドパフォーマンスなど、表現手法は多岐にわたる。ロンドン、ロッテルダム、上海、ソウルなど、国外でも精力的に作品を発表している。

小山登美夫
1963年東京生まれ。東京藝術大学卒業。西村画廊、白石コンテンポラリーアート勤務を経て、1996年に小山登美夫ギャラリーを開廊。開廊当初、奈良美智、村上隆の作品を取扱い、日本のアートシーンを大きく変える。菅木志雄、杉戸洋、蜷川実花、リチャード・タトル等のアーティストや陶芸アーティストなど、国境やジャンルにとらわれず巨匠から新たな才能まで幅広い作品を紹介し、独自の視点で現代アートマーケットの更なる充実と拡大を目指している。
日本現代美術商協会代表理事及び全国美術商連合会理事。主な著書に『現代アートビジネス』(アスキー新書、2008年)、『”お金”から見る現代アート』(講談社+α文庫、2015年)などがある。

額賀古太郎
1980年神奈川県生まれ。早稲田大学卒業後、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン博士課程修了。幼少期より西洋美術を中心に取り扱う家業の環境の中で育つ。2008年にNUKAGA GALLERYを承継し、2012年銀座へ移転。取り扱い領域を日本の戦後美術まで拡張する。2018年、東京・天王洲に現代アートギャラリーKOTARO NUKAGAを開廊し、国内外のアーティストと活動を開始。松山智一や平子雄一などの気鋭のアーティストや、ステファン・ブルッゲマンやトニー・マテリなど、日本では未発表のアーティストを紹介する。現代アートと社会の対話、そして他カルチャーや学問分野への領域横断性について思考を巡らせる。

油野愛子
1993年大阪府生まれ。2018年京都芸術大学大学院博士前期課程修了。2017年ロイヤル・カレッジ・オブ・アート短期留学。2018年関渡美術館交換派遣研究員レジデンスプログラム(台湾)に参加。幼年期と青年期の間に横たわるギャップ、感情をベースに、金属や樹脂、陶芸、アクリル絵具など多様な技術と素材を使用し、絵画や立体など幅広いメディアで制作を行っている。主な個展に「When I’m small / 小さかったころ」(小山登美夫ギャラリー、2021年)。また、主なグループ展に「CAF賞入選作品展覧会」(代官山ヒルサイドフォーラム、2017年)、「群馬⻘年ビエンナーレ」(2019年)、「Kyoto Perspective」(ANB Tokyo、2021年)などがある。

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